加圧トレーニング

加圧トレーニングって何?


情報番組や雑誌などで「加圧トレーニング」という単語を聞いたことがあると思います。言葉だけだと普通のトレーニングよりも辛そうなイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は加圧トレーニングを紹介します。

 

加圧トレーニングのやり方

加圧トレーニングについて簡単に言ってしまえば、「適切に血流を制限して行う筋肉トレーニング」になります。
まず、ベルトを使って腕や太ももなどの負荷をかけたい四肢の付け根あたりの部分を締め付けて、血流が流れにくくなるように圧をかけます。(流れにくくする程度で、血流が止まってしまうほど締めてはいけません。)

この加圧した状態で、10分ほど普通の筋肉トレーニングを行います。筋肉や関節を痛めない程度の「軽い負荷」で留めます。軽い負荷がかかる程度で筋肉トレーニングをやめて、ベルトを外して血流の制限を解き、血流が元通りに流れるようにします。加圧トレーニングの大まかなやり方はこれで終わりです。
たったこれだけですが、普通の筋トレで得られる筋肥大の効果に加えて、加圧した部位だけでなく全身の脂肪に効果的に働きかけることも期待できるそうです。

では一体、加圧トレーニングをすると筋肉には何が起こっているのでしょうか。
 

加圧トレーニングで起こっていること

まず、ベルトで血流を制限することで、四肢の筋肉の中に血液が溜まりやすくなり、血液が毛細血管にまで行き届きます。この状態で筋肉に負荷をかけることで、疲労物質である乳酸が溜まりだし、それを感知した脳が成長ホルモンを分泌します。

そして、終了するころには筋肉中には乳酸をはじめとする代謝物が溜まり、重いウエイトを上げ続けた時と同じ状態にまで達します。トレーニングの終了からおよそ15分後までの間に、成長ホルモンの分泌量がピークになり、血流に乗って全身に運ばれ、体脂肪を分解し始めます。さらに2時間~3時間もすると筋肉合成が始まります。

つまり、全身の脂肪を分解し、筋肉を作り出す効果が望めることになります。
 

加圧トレーニングのメリット

加圧トレーニングは短い時間で筋肥大と持久力の向上が望めること、実際には大きな負荷がかかっているわけではなく、筋肉を勘違いさせているだけなので、短いスパンで次のトレーニングを行えることが大きなメリットになっています。そして、加圧した部位だけでなく全身の脂肪に効果が望めるのは見逃せません。
特に筋肥大と持久力の両方を一度に得られるのは、時間の削減になり、ほかのトレーニングに回せる時間が増えるということになります。
 

加圧トレーニングのデメリット

一番怖ろしいデメリットは圧をかけすぎたり、長時間行ってしまったりすると静脈血栓症やしびれ、皮下出血などが出てしまい、トレーニングどころではなくなってしまうことです。加圧トレーニング自体がまだ研究段階であり、素人が効率がいいからと安易に手を出していいようなトレーニングではないといえます。行う際は一度、専門家に相談してからにしましょう。

また、加圧に使うベルトも専用の器具でないと危険であるとされています。
以上のことから、効率がよさそうだからという素人考えで、ダイエットに組み込めるようなトレーニング方法ではないようです。

おわりに

一見すると短時間で大きな効果が期待できる効率的で、簡単に取り入れられる良いトレーニング方法であるような加圧トレーニングですが、ヘタをするとそれ以上にデメリットがあることを忘れてはいけません。
 
また、間違った方法で行うことがないように、やる前に一度は必ず専門家やトレーナーといった正しいやり方が分かっている人に相談しましょう。
 
行うときは自分が思っているよりも大きな圧がトレーニングしている筋肉にかかっていること、実際には負荷はそれほどではないため間隔をあければ再開できることを意識して、一回で大きな圧をかけすぎないように気をつけながら行いましょう。